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Posted by のらんば長崎運営事務局 at

2017年02月21日

芸舞妓、艶やかに春まとう 京都、公演控え写真撮影

京都の花街で春の公演が迫ってきた21日、上七軒(京都市上京区)で「北野をどり」、宮川町(東山区)で「京おどり」のプログラム用の写真撮影がそれぞれ行われた。華やかな舞台衣装に袖を通した芸舞妓が、カメラの前で本番さながらのしぐさを披露した。
■上七軒「北野をどり」
 春の公演で最も早く開幕する上七軒歌舞会の「第65回北野をどり」(3月25日~4月7日)の撮影は、会場の上七軒歌舞練場(上京区)で行われた。黒色の裾引き姿の芸妓と色とりどりの衣装の舞妓がそろうと華やかな雰囲気に包まれた。
 今年は2部制で芸舞妓26人が出演する。第1部は歌舞伎仕立ての舞踊劇「ゑにしの宮 末はひとつになる物語」。江戸時代の縁結びの神社を舞台に、身分の違う若い男女の恋物語を詩情豊かに表現する。
 第2部は、純舞踊「旅情ところどころ」で、東北や九州、四国に伝わる民謡や伝統行事を題材にした多様な踊りと音楽を披露する。出演者全員の「上七軒夜曲」で華やかに終幕する。
 期間中は午後1時半、同4時の2回公演。4300円、茶席券付き4800円。当日のみ学割2800円。上七軒歌舞会TEL075(461)0148。
■宮川町「京おどり」
 宮川町歌舞会の「第68回京おどり」(4月1~16日)の写真撮影は、会場となる宮川町歌舞練場(東山区)で行われた。雪景色が見える座敷を背景にした舞台で、舞妓たちが細やかにポーズを確かめていた。
 今年は「月華抄(げっかしょう)」と題した全9景の演目で、芸舞妓60人が出演する。前半の第1~4景は「竹取物語」を題材にしたファンタジックな舞踊絵巻を展開する。
 第5景以降は、黒紋付の芸妓による「百年の寿」や、かつての港町のにぎわいを表現した「風流宮津節」、金閣寺など京都の名所を芸妓が艶(あで)やかな舞で表現する「名花の花舞」などを次々と披露する。豪華絢爛(けんらん)な総踊り「宮川音頭」でフィナーレを飾る。
 期間中は午後0時半、同2時半、同4時半の3回公演。2200円~4800円。当日のみ学割千円。宮川町歌舞会TEL075(561)1151。  


Posted by kawabata at 13:45Comments(0)文化・アート

2017年02月09日

伝統の重み語らう 陶芸の樂さん、歌舞伎の玉三郎さん特別対談

 歌舞伎俳優で人間国宝の坂東玉三郎さんと陶芸家の十五代樂吉左衞門さんの特別対談が8日、京都市左京区のみやこめっせであった。約330人の聴衆を前に、樂家歴代の茶碗を通し、伝統を背負う重みや互いの世界観を語り合った。
 京都国立近代美術館で12日まで開催の「茶碗の中の宇宙」展(京都新聞など主催)の関連イベント。趣味として陶芸に親しむ坂東さんは、同展を鑑賞して「三代くらいまでは何代続いたということがないので解放されている」と評し、その後の歴代の葛藤をしのんだ。
 その上で茶碗など作品が残る世界の厳しさと、形が残らない伝統芸能の伝えにくさに触れた。樂さんが「ものがあるから吸収し、それぞれの人生と時代の中で自分なりの(初代)長次郎を見つめることができる」とし、坂東さんは「『型』というのは『たとえば』ということ。結論ではなく、ものの見方や解釈を伝えたい」と語った。
 また坂東さんは、茶碗の内側に深みを見つめるのと同様、「芸能が望むのも、演じている人の向こう側が見えること」と世界の広がりに思いを至らせた。  


Posted by kawabata at 11:57Comments(0)文化・アート