2017年02月09日

伝統の重み語らう 陶芸の樂さん、歌舞伎の玉三郎さん特別対談

 歌舞伎俳優で人間国宝の坂東玉三郎さんと陶芸家の十五代樂吉左衞門さんの特別対談が8日、京都市左京区のみやこめっせであった。約330人の聴衆を前に、樂家歴代の茶碗を通し、伝統を背負う重みや互いの世界観を語り合った。
 京都国立近代美術館で12日まで開催の「茶碗の中の宇宙」展(京都新聞など主催)の関連イベント。趣味として陶芸に親しむ坂東さんは、同展を鑑賞して「三代くらいまでは何代続いたということがないので解放されている」と評し、その後の歴代の葛藤をしのんだ。
 その上で茶碗など作品が残る世界の厳しさと、形が残らない伝統芸能の伝えにくさに触れた。樂さんが「ものがあるから吸収し、それぞれの人生と時代の中で自分なりの(初代)長次郎を見つめることができる」とし、坂東さんは「『型』というのは『たとえば』ということ。結論ではなく、ものの見方や解釈を伝えたい」と語った。
 また坂東さんは、茶碗の内側に深みを見つめるのと同様、「芸能が望むのも、演じている人の向こう側が見えること」と世界の広がりに思いを至らせた。

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